数年前からコーヒーマーケットで注目を集めている精製方法「ハニー(ミエル)プロセス」をご存知でしょうか?
名称から想像するに、蜂蜜を使った精製方法!!
そう思われますよね。
※ミエルはスペイン語で蜂蜜を意味します。
しかし、蜂蜜は使いません。
では一体ハニープロセスとはなにものでしょうか?
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まずは精製方法のおさらいです。
精製は大きく2つに分類でき、1つは果肉のついたまま乾燥させる「ナチュラル」、そしてもう1つは先に果肉を剥がして乾燥させる「ウォッシュト」です。
各工程を確認すると、
ナチュラルは単純で、ウォッシュトは複雑です。
これだけだとナチュラルのが簡単に思えますが、実際にはウォッシュト以上に手間が掛かるとも言われています。
単純、故に奥が深いということですね。
それはさて置き、注目して頂きたいのは図の右側2つの精製です。
「セミウォッシュト」及び「パルプドナチュラル」とあります。
これはナチュラルとウォッシュトの中間的な精製で、それぞれの良い点を取り入れたり、省略することで風味豊かな珈琲を作り上げることを目的としています。
特にコスタリカやエルサルバドルなど中米諸国では、精製(特にウォッシュト)で発生する廃液が環境問題化しており「パルプドナチュラル」を取り入れていることが多いです。
そして、コスタリカではこのパルプドナチュラルによる精製を「ハニー(ミエル)プロセス」と呼んでいます。
・・・いやいや、なぜ呼び方が違う(;゚Д゚)!?
と思われるかもしれませんが、コスタリカは他国のパルプドナチュラルと比較して、水の使用量が少ないことが特徴です。
また、パルパーで外皮と果肉の大部分を除去する際、ある程度の果肉を意図的に残しているのです。
これにより、果肉の成分が豆の中に凝縮され、蜂蜜のような甘さと深いコクをもたらすということですね。
恐らく、このプロセスを開発した人達で
「これ、まんま蜂蜜だね。」
「甘すぎ((((;゚Д゚))))」
「もうハニープロセスって呼べばよくない?」
みたいな会話が繰り広げられて、命名されたのだと思われます。
※会話は勝手な妄想です。
因みに、ハニープロセスは甘味と深いコクを手に入れた代償として、デメリットも手に入れました。
豆に残される果肉が多いため、乾燥時に発酵豆や欠点豆(香味に悪影響を及ぼす豆)が混入する可能性が高いのです。
もちろん、手間ひまかければ混入率は下がりますけどね。
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いかがですか、ハニープロセスに興味を持って頂けましたか?
万が一、見かけたときには甘味とコクに注目して飲んでみてください。
それとナチュラル及びウォッシュトの香味の特徴にも興味がある場合は以下の記事もオススメです。
それでは良い珈琲ライフを(‘∀`)
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