珈琲に少し詳しくなると「アラビカ種 > ロブスタ種」と定義する人がいます。
中にはロブスタ種は悪者と考える人もいるようです。
確かに栽培条件(難易度)であったり、香味の複雑性を考慮すると間違ってはいません。
しかし、決めつけるのはよくありません。
実際にインドやインドネシアではロブスタ種の中からスペシャルティーコーヒーを選ぶコンテストが行われており、ロブスタ種の栽培に全身全霊をかけて取り組んでいる人もいます。
更に言うと、最近ではアラビカ種とロブスタ種を掛け合わせたハイブリッド種も出てきています。
故に品質の(力関係の)図はこうなります。
低品質のアラビカ種の場合「アラビカ豆100%使用」と謳っていてもロブスタ種に劣る場合があるということです。
(辛口になりますが、僕は缶コーヒーを飲んで美味しいと思ったことはありません)
それなのに、なぜロブスタ種は一方的に悪者扱いされるのでしょうか?
それは・・・
絶対的に少糖類が不足しているためですっ!!
なんのこっちゃ?と思われた人は、まずは成分表を見てください。
[補足]カネフォラ種=ロブスタ種です。
過去記事でも紹介しましたが、珈琲はアミノ酸、少糖類、クロロゲン酸等のバランスによって香味が決まります。
▼過去記事はこちら
中でも少糖類は非常に重要な役割を果たしており、焙煎が進行することでキャラメル、ローストナッツ、豆によっては焦がしバターのような柔らかくて豊かなコクを感じる香りを放ちます。
そしてクロロゲン酸はスパイシーで煙臭い(良く言うと芳ばしい)香りを放ちます。
そのため、少糖類が不足している(もっと言うとクロロゲン酸が多過ぎる)ロブスタ種は、人間にとって魅力的な香りを形成できないのです。
これがロブスタ種が悪者扱いされている理由になります。
因みに東南アジアではロブスタ種を焙煎するときに砂糖やバターを加える地域があります。
強制的に糖を加えることでアラビカ種に近づける手法なのかもしれせんね。
まぁ~ごちゃごちゃと書きましたが、まとめますと
●ロブスタ種でもアラビカ種に勝るスペシャルティがある
●アラビカ種100%は謳い文句としては弱い
●少糖類を多く含む珈琲(主にアラビカ種)は魅力的な香りを放つ
ということです。
それでは良い珈琲ライフを(‘∀`)
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