数年前のWCE(世界コーヒー大会)ブリュワーズカップ部門の優勝者がハリオV60を用いて「珈琲を蒸らした後に掻き混ぜる方法」をとっていました。
その影響でドリップ界では”混ぜる、混ぜない“問題が話題になりました。
この記事では、
●なぜ混ぜるのか?
●混ぜることで香味にどう影響するのか?[実践]
について説明していきます。
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なぜ混ぜるのか? |
「蒸らしのお湯を注いだ後は暫く(約30秒)そっとしておく」
これが日本のペーパードリップにおける常識です。
しかし、海外では蒸らしの後に粉をかき混ぜる(攪拌する)方法も取り入れられています。
日本でも多くはありませんが、実践しているお店はあります。
こちらの動画の”0:50~1:05“あたりが参考になりますので、イメージが湧かない人はご覧ください。
棒を使ってグルグルとかき混ぜていますね。
では、なぜ混ぜるのでしょうか?
それは、
焙煎後の豆から排出されるガス(二酸化炭素)の量と、豆の重さを考えれば答えにたどり着きます。
最近は浅煎りブームですが、以前までの日本の珈琲は深煎り傾向にあったと言えます。
深入りの豆はガスの排出量が多く、また豆が軽いため、お湯を注ぐとモコモコと膨らみます。
つまり、お湯を注いだ時に粉が勝手に動き回ってくれるため混ぜる必要がないということです。
故に日本では「蒸らしのお湯を注いだ後は暫く(約30秒)そっとしておく」といった文化が根付きました。
しかしながら、浅煎りの豆が主流であった国では違います。
浅煎りの豆はガスの排出量が少なく、また豆が重い(水分が多く残っている)ため、お湯を注いでも底に溜まってしまうことがあります。
均等に成分を排出する工夫として”混ぜる”といった発想が必然的に生まれたのでしょう。
これが「蒸らしのお湯を注いだ後に混ぜる」理由になります。
混ぜることで香味にどう影響するのか?[実践] |
気になることは実践っ!!
それが僕の流儀です。
実際に混ぜることで香味にどう影響するのか?について調査してみましたので結果をどうぞ。
抽出条件はこちら。
[2人前]
豆:エチオピア イルガチェフェ ナチュラル ウォテW.S ロースト:シティ(ハイロースト寄り) 豆の使用量:24(g) 粒度:中挽き(ナイスカットミル/ダイヤル:4.0) 湯温:90℃ 抽出器具:コーノ式円すいフィルター |
通常、蒸らしに使う湯量は粉が湿る程度なので、粉の使用量(今回だと20~30[ml])ほどになります。
が、それだと混ぜれそうになかったため”50[ml]“ほど注ぎました。
思ったよりも粉とペーパーに吸収されます(´・ω・)
画像だと伝わりづらいですが、結構な勢いでモコモコと膨らんでいます。
これだけ膨らむと、混ぜる意味があるのかないのか分かりませんが、
ここから・・・・・
スプーンでグルグルとかき混ぜます(約30秒)。
ドーム破壊っ( ̄Д ̄)ノ
その後は、3分ほどで抽出完了。
ではでは、さっそく飲んでみます!!
・・・むむむっ!!
以下、感想。
●混ぜた方がマウスフィールが滑らかになる。 ●混ぜないと綺麗な酸を感じたが、混ぜることで力強い酸が感じられる。 ●ボディの厚み(しっかりとしたコク)が増した。 ●良くも悪くも成分(もちろん雑味も)が余すことなく出ている印象。 |
以前、紹介したクレバーコーヒードリッパーで淹れた珈琲に近いですね。
一言で表現すると「味の総量が多い珈琲」になります。
いつもの淹れ方ではボディが弱いと感じている人、気分転換でたまには違う珈琲が飲みたい人にオススメします。
新しい発見があるかもしれませんよ。
それでは良い珈琲ライフを(‘∀`)
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