ドリップ

抽出条件による味の傾向

抽出条件による味の傾向は把握していますか?

珈琲はお湯の温度、粒の大きさ、抽出時間、粉の量など、様々な条件で味が異なります。

傾向を把握して、自分好みの味を見つけましょう!!

珈琲の香味の8割は「豆の品質」で決まると言われています。

残りの2割のうち、1割は焙煎によるもの。

そして1割は珈琲を抽出する人のテクニックや知識に起因します。

 

特にペーパーを使ったハンドドリップ(ペーパードリップ)では味の違いが顕著に現れます。

「あの人が淹れた珈琲は香りが良くて、スッキリした味わい」

「あの人が淹れた珈琲はコクがしっかりとしていて飲みごたえのある味わい」

同じ豆を使っていても、このように感じたことはありませんか?

この感覚は間違っていません。

珈琲は僅かな抽出条件の違いにより味が大きく異なるのです。

では、どのような傾向があるのか確認してみましょう。

抽出条件による味の傾向

※クリックで拡大可能

 

①お湯の温度

「抽出温度で珈琲の味が変わる」の記事でも紹介しましたが、お湯の温度が高いほど珈琲全体の味の総量が増えます。

特に沸騰したての高温のお湯では苦味・渋味が強くなる傾向にあります。

逆にお湯の温度が低いと苦味・渋味が弱くなる傾向にあります。

90℃前後を目安に、自分好みの温度を見つけましょう。

 

②粒の大きさ

手挽きミルでは粒の大きさの調整が困難ですが、電動ミルであれば微調整が可能です。

特に「オススメのコーヒーミルはこれっ!!」の記事で紹介した”Kalita ナイスカットミル (シルバー)“は、ダイヤル調整が0.5刻みになっているため、微調整が簡単です(‘∀`)

粒が粗いと口当たりが軽く細かいと重たくなる傾向にあります。

ペーパードリップであれば中挽きをベースに粒の大きさを調整してみると良いでしょう。

 

③抽出時間

この抽出時間こそが、ドリップ初心者の人が最も苦戦するポイントです。

熟練のプロであれば、抽出速度を一定にできますが、ドリップ初心者の人はバラつきが出てしまいます。

ドリップの途中で他のことに気を取られて抽出速度が遅くなり、しつこーーーい(少し重たい)珈琲になるケースや、

「今すぐ飲みたい!!」という気持ちから抽出速度が早くなり、うすーーーい(少し物足りない)珈琲になるケースが多いです。

ドリップの時間は2人前であれば、3分間程度です。

焦らず、ゆっくりと集中して淹れてみましょう!!

初めのうちは時計を見ながらドリップすると良いです。

体で覚えてしまえば、おのずと味は安定します。

 

④粉の量

粉の量が多ければ香味が強く、逆に少なければ香味が弱くなる傾向にあります。

粒の大きさと合わせて調整すると良いでしょう。

例えば、

スッキリしていて、香りが強い珈琲」が好みであれば、粒の大きさを粗く、粉の量を増やす

しっかりしていて、香味はほどよい珈琲」が好みであれば、粒の大きさは少し細かく、粉の量はいつも通り。

と、いった具合です。

粉の大きさが関わってくるので少々難易度は高くなりますが、ここまで把握できれば、必ず自分好みの珈琲を淹れることができます!!

今回はペーパードリップをベースに説明しましたが、他の抽出方法でも考え方は一緒です。

少しずつ抽出条件をカスタマイズして、究極の一杯(自分だけの自分好みの珈琲)を探してみてください!!

それでは、良い珈琲ライフを(‘∀`)

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