ベリー系、特にブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリーのように芳醇で濃厚な味わいが特徴的なケニアの珈琲。
生産量はそれほど多くないものの、浅煎りから深煎りまで幅広い焙煎に耐えられるため、個性溢れる表情(香味)が楽しめます。
世界的にも高評価で、多くのケニアファンが存在します。
さて、そんなケニアの珈琲ですが、品種についてはそこまで浸透していません。
なぜならば・・・。
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ケニア特有の品種が栽培されているためです!!
有名な品種には、ティピカ種、ブルボン種、パカマラ種、最近ではゲイシャ種といったものもがありますね。
では、ケニアの品種は?
それは・・・「SL(エスエル)種」です!!
ケニアの珈琲を研究していた機関「スコット研究所(Scott Laboratories)」の頭文字を意味しており、ケニアで栽培される珈琲の大半はこの品種です。
そして、SL種はブルボン種の改良種で非常に乾燥に強いこと、品種ごとにナンバーが付加される(“SL-○○”と表現される)ことで有名です。
なかでも「SL-28(※)」は、ケニアで最高品質と言われる品種のひとつで、素晴らしい香味を持っています。
※スコット研究所28番目の品種を意味する。
つまり、乾燥が強く栽培が難しいエリアにも関わらず、諦めず改良を重ねた結果、今のケニア特有の素晴らしい香味(ケニアフレーバー)があるのです!!
それでも近年は、強い乾燥、またサビ病(コーヒーの木が枯れてしまう)などの病気に耐え切れず、さらに耐病性の高いRuiru11(カチモール種とSL系の交配種)に植え替える傾向にあります。
・・・しかし、これは珈琲関係者にとっては非常に深刻な問題です。
なぜならば、Ruiru11(ルイルイレブン)は耐久性があり、収穫量が多い代償に、ケニア特有の香味が弱いのです(;゚Д゚)!
生産性をとると香味が落ち、香味をとると生産性が落ちる。
トレードオフには逆らえませんね。
それでもケニアの人々は努力と施行を重ねて、高品質で美味しい珈琲を我々のもとに届けてくれています。
非常に有難いことです。
どこかでケニアの珈琲を飲む機会がございましたら、絶え間ない努力(品種改良をはじめ、栽培環境との闘いなど)のもと、一杯の珈琲が出来上がっていることを思い出してみてください。
それでは良い珈琲ライフを(‘∀`)
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