珈琲は抽出方法に合わせた最適な粒度が存在します。
しかしながら、これらは目安の一つにすぎません。
例えばペーパードリップであれば中挽きがオススメです。
では、細挽き・粗挽きで抽出してはいけないのか?
・・・答えはNOです。
事実、僕はペーパードリップの抽出には中粗挽き(中挽きよりやや粗い)を使用します。
それでも中挽きの珈琲よりも香りが高く、しっかりとした珈琲を淹れることができます。
なぜか?
それは粒度の違いで、香味にどのような影響があるか?を把握しているからです。
自分好みの珈琲に近づける重要なポイントとなりますので、この記事で粒度による香味の違いをマスターしてみてください。
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◆ミルの準備◆
粒度の調整にはミルが必須です。
粉の状態で購入してしまうと、決まった粒度から変更することができません。
では、どのようなミルを準備すれば良いのか?
多くの人は、低価格、挽くのが楽しそうといった理由から手挽きミルを購入します。
僕もそうでした(゚∀゚)
が、手挽きミルでは調整のたびにネジを締めたり緩めたりする作業が発生します。
忙しい朝には不向きです。
「楽しい > 面倒」の関係性は5回ほどで逆転して「面倒 > 楽しい」となります。
そこで、僕がオススメするミルはコチラになります。
そう、ナイスカットミルです。
粒度の調整が簡単なうえに、粉を均一に挽くことができます。
珈琲ブームのためか、珈琲用品の価格が全体的に上がってきています((((;゚Д゚))))
定価よりも安く購入できる今は買い時です。
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※電動ミル全般にいえる静電気による粉の付着というデメリットはありますが、こちらの記事を参考にして頂ければ、それ以上のメリットが伝わると思います。
◆粒度の調整◆
ナイスカットミルであれば、ダイヤルを0.5刻みに最大15段階まで調整可能です。
細挽き~粗挽きまで幅広く対応しています。
今回は説明のために、ダイヤル1.0(細挽き)、4.0(中挽き)、8.0(粗挽き)と極端に調整します。
①ダイヤル1.0(細挽き)
②ダイヤル4.0(中挽き)
③ダイヤル8.0(粗挽き)
ダイヤルの数値が大きくなるにつれて、粒が大きくなっていますね。
写真では伝わりづらいかもしれませんが、目視で確認すると違いは明らかです。
[注意]
電源をONにした状態(豆を挽いている途中)でダイヤルを調整すると故障の原因になります。
必ず、挽く前にダイヤルを設定してください。
◆粒度による香味の違い◆
粒度を調整できるようになれば、いよいよ香味についてです。
しっかりと把握して香味を自在に操りましょう。
細挽きは粗挽きと比較して、豆を細かく粉砕します。
つまり、粒の数が増えます。
※重さは変わりませんよ(゚Д゚)
また、表面積が増えます。
すると何が起こるのか?
お湯と粉の接する部分が多くなります。
余談ですが、これは空気でも同じことが言えます。
豆のままで保存すると酸化を防ぎやすいはこのためです。
では、お湯を注いだ時に珈琲の成分はどのように排出されるのでしょうか?
順番に確認していきましょう。
お湯を注いだ直後は、足が早い酸味・香り成分が先行して排出されます。
これは粒度にかかわらず、粉の量が多ければ多いほど排出量が多くなります。
つまり、使用する粉の量が多いと香りが強い珈琲になるということです。
そこから、さらにお湯を注ぎ続けると・・・。
足が遅い苦味・コク(雑味含む)の成分がジワジワと排出されます。
ここで注目して頂きたいのは、豆から飛び出している赤矢印の長さです。
上図右側(粗挽き)はほとんど赤矢印が出ていませんよね。
つまり、粗挽きにすると苦味・コクが排出されにくいということです。
もちろん足が遅いだけで、時間をかければしっかりと排出されます。
よって、粒度の違いによって香味に以下の影響があるといえます。
抽出条件はすべて一緒で粒度のみ変更した場合 [細挽き] ・味の総量が多い。 ・雑味が多い。 ・しっかりとした香味。 ・苦味が強く、コクがある。 [粗挽き] ・味の総量が少ない。 ・雑味が少ない。 ・スッキリとした香味。 ・酸味が強く、香り高い。 ※中挽きの場合は、細挽きと粗挽きの中間になります。 |
ここまで理解できれば、僕が冒頭に述べた「ペーパードリップの抽出には中粗挽き(中挽きよりやや粗い)を使用します。それでも中挽きの珈琲よりも香りが高く、しっかりとした珈琲を淹れることができます。」の謎が解けるのではないでしょうか?
ヒントは使用する粉の量です(‘∀`)
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粒度を調整することで、珈琲の世界が広がりそうですよね。
ナイスカットミルであれば最大15段階も調整できるので色々と試してみてください!!
それでは良い珈琲ライフを(‘∀`)
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